ピッチ&パッチきたみ川東 生活ディ あくび 七宝焼でアクセサリー作りを行いました

平成31年2月15日(金)ピッチ&パッチきたみ川東 生活ディあくびにて、七宝焼でアクセサリー作りを行いました。

「生活ディ あくび」では利用者様による室内装飾などの制作を行っております。
制作した作品はお持ち帰り頂くほかに利用者様作品展コーナーをはじめ各所に展示しております。

厳しい冬が終わりに近づいて春を微かに感じる季節ですが、生活ディあくびでも楽しい冬の装飾と待ち遠しい春の装飾が室内を盛り上げていました。

 
今回は、スタジオ杏様をお招きして七宝焼のアクセサリーを作ります。
お手本のアクセサリーや様々な色の釉薬が並ぶのを見て出来上がりへの期待が膨らみます。キーホルダー・ブローチ・額斑など沢山の種類が用意されており、利用者様には事前に作成したい形を選んでいただきました。


七宝焼のベースとなる素地に着色をしていきます。釉薬を塗った厚みや色の混ざり具合で仕上がりが様々に変化するのが七宝焼の楽しみの一つです。


着色に使う釉薬の水分の調節が難しく均一にするのは至難の業。利用者様も大変そうです。釉薬を“さす”ように塗るのがコツとのことでした。
利用者様は思い思いの色使いで釉薬をさしていきます。

 
大変だった釉薬をさす作業を終えると、いよいよ焼きの工程に入ります。
あらかじめ熱しておいた窯へ入れて燃成します。時間は数分ですが、焼き具合が難しく目が離せません。今回は2回焼くとのことで、まずは一回目の燃成になります。


のぞき窓から窯の中をのぞかせていただきました。中は数百度の高温で真っ赤になっています。乾燥して粉状になっていた釉薬は全て溶けて、ツルリとしたガラス状へと変化しています。


キレイに焼けました!表面がツルツルになりグラデーション模様が幻想的です。
利用者様も焼きたての七宝焼をじっと見入って、世界に一つだけの魅力に夢中の様子です。
焼けたては大変熱くなっているので要注意。冷めるのを待って次の工程に移ります。


次はアルミ箔や金箔で装飾をつけていきます。桜の花やウサギ、ネコなど様々な形が用意されており、利用者様は「カワイイ!どれにしよう?」など楽しそうに会話しながら装飾を選ばれていました。


装飾用のアルミ箔は工作のりで取り付けます。ピンセットを使って慎重に乗せていきます。
のり付けが終わったら再び窯の中へ、のりは窯の中で燃え尽きてなくなり、釉薬が溶けて装飾と一体になります。出来上がりまであと少し、ドキドキの燃成タイムです。


こちらの利用者様は額縁に飾るタイプの七宝焼を作成中。背景の空を描いた後に、木の幹から枝や葉まで細やかな色使いで描かれています。


焼き窯での燃成は順番に一つずつ行います。窯があくまでの待ち時間は、水分補給とトイレを挟みながらの雑談タイムです。
完成した七宝焼について「今日のセーターに似合いそう」「明るめの服にイイかも」などのオシャレトークで盛り上がっています。その他にも、自分の部屋に飾る、お母様へのプレゼントにすると仰っていた利用者様もいらっしゃいました。


ついに完成しました!ブローチはボンドで固定しているので、固まるまでの数十分は動かせないとのことでしたが、完成した作品を受け取った利用者様は皆さま笑顔で、七宝焼の魅力に満足頂いたようでした。


皆様の手に作品が渡ったところで、楽しかった七宝焼でのアクセサリー作りも終わりを迎えます。最後に拍手をして七宝焼の制作は終了となりました。
丁寧な説明で七宝焼作りを教えてくださったスタジオ杏様大変にありがとうございました。

生活ディあくびでは、作品作りを通して利用者様に楽しんで頂けるよう様々な行事を企画していきます。

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